薬剤師とは(仕事内容や向いている人の特徴5選)

学生
学生

薬剤師ってどんな仕事なんだろう?

資格を持っているのってなんかいいな~

どうやったらなれるのかな?

こういうふうに考えている学生さんは多いのではないでしょうか?

私は薬剤師として12年間、調剤薬局で働いています。

薬剤師の仕事内容や良かったこと、大変なことや向いている人の特徴を説明していきます。

私は中学生のとき「やっぱり資格を持っていると有利なのかな?」

という漠然とした考えから、薬剤師を目指して進路を選びました。

この記事は進路を考えている方にとって、少しでも参考になればいいなと思い書きあげました。

薬剤師のおもな仕事内容は、調剤薬局や病院で処方せんに基づく調剤業務

服薬指導といって、患者さんに正しくお薬を飲んでもらうための説明もします。

患者さんと話した内容を記録する薬歴管理という仕事もあります。

その他にも一般用医薬品の販売を行ったり。

くすりの専門家」として地域・医療に貢献できる仕事です。

調剤業務を行う前には、「本当にこの薬で合っているのか?飲み合わせはどうか?」など鑑査をします。

もし少しでも疑われる場合は、医師にその旨を問い合わせなければいけません。

このことを疑義照会といいます。

患者さんや医師、他の薬剤師などとのコミュニケーションが大事な仕事なのです。

薬剤師になるためには、大学の薬学部で6年間学ばなければなりません。

薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格すると晴れて薬剤師になれるのです。

大学在学中は座学以外に実験の授業もあります。

大学5年生になると現場(調剤薬局と病院)で2.5か月ずつ計5か月間の実習が待っています。

大学6年生になると模擬試験が何回もあったり、卒業前には卒業試験があったりと試練がたくさんありました。

しかし、そのたくさんの試練は薬剤師が患者さんの「命に関わる仕事」だからなのです。

私が薬剤師になって一番良かったことは、就職・転職活動がラクということです。

薬学生にとって就職活動はそれほど苦になるものではありません。

文系の学生だと、就職活動のときに何十社と面接を受けるといいますが、薬学生は違います。

製薬会社や行政で働きたい場合は大変だと思いますが、一般的な調剤薬局や病院に就職したい人はほとんどの場合受かります。

薬学部が増えてきて就職が厳しくなるという話もありますが、まだまだどこも人手不足で募集している会社がたくさんあります。

全国どこでも働ける、働く場所がたくさんある「薬剤師」という仕事は最高だと思います。

それこそ結婚して、もしご主人の転勤で引っ越しても大丈夫。

パートで働く場合の時給も平均より高い。

「特に女性にとって働きやすい仕事」といってもいいのではないでしょうか。

学生
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薬剤師っていいな。

仕事もたくさんあるし、就職もラクなんて。

楽勝じゃん。

今までの内容で、薬剤師の仕事内容や魅力について分かっていただけたと思います。

しかし、薬剤師はそれほどラクな仕事ではないのです…。

薬剤師の仕事で大変なことは結構あります。

・ミスが許されない

薬剤師の仕事は患者さんの健康に関わります。一つのミスが命取り。

忙しく、スピードが求められる場面であっても正確な判断が必要となります。

「ミスが許されない」という重圧は常に付きまといます。

・業務が多く忙しい

患者さんが多く、忙しい時間帯があります。

患者さんの年齢層も様々で、処方せんの内容もひとそれぞれ。

錠剤だけでなく、粉薬やシロップの調剤など業務内容は色々です。

・人間関係のストレス

病院や薬局内の人数はそれほど多くないため、限られた人数で働くことになります。

薬剤師だけでなく、事務さんもいるため職種も違い価値観も色々です。

性格が合わない人とも、狭い空間の中でコミュニケーションをとらなければなりません。

また、薬剤師は患者さんとも話をします。患者さんは年齢も様々で、難しい方も一定数います。

そんな患者さんの対応もしなければなりません。

・新しい薬はどんどん発売される

毎年新薬が発売されます。

薬剤師はくすりの専門家なので、くすりのことならなんでも知っていると思われています。

新しい薬の内容を日々勉強しなければなりません。

学生
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薬剤師の仕事内容や大変なことは分かったけど、どんな人が向いているのかな?

私にもなれるかな?

薬剤師に向いている人にはどういった特徴があるのでしょうか。

・コミュニケーションが好き

・臨機応変に動ける

・責任感が強い

・正確に作業ができる

・勉強が苦にならない

それぞれの要素について説明していきます。

・コミュニケーションが好き

薬剤師の仕事は意外にもチームプレイな部分があります。

忙しい中で、他の薬剤師や事務さんとコミュニケーションをとりながら、円滑に業務をこなしていかなければなりません。

また患者さんに薬の説明をしたり、業況を聞き出す必要もあるためコミュニケーションは必須です。

コミュニケーションが苦手な方は、薬剤師という仕事にはあまり向いていないかもしれませんね。

・臨機応変に動ける

患者さんには様々な方がいます。

急いでいる方、耳が遠い方、気が短い方、などなど。

その時の状況に合わせて臨機応変に対応しなければなりません。

急いでいる方であれば、なるべく短い時間で大切なことは確実に伝わるような伝え方。

耳が遠い方であれば、なるべくゆっくり大きな声で、時には筆談を用いて。

気が短い方であれば、なるべく丁寧に相手の出方を見ながら、大切なことはしっかり伝える。

こういった対応は経験によって培われる部分もあるため、今そのように動けなくても大丈夫です。

・責任感が強い

薬剤師の仕事は患者さんの健康にかかわります。

そのため、もし処方せんの内容に疑問を感じれば、医師にその内容を疑義照会しなければいけないし、自分で調べて、今ある知識の中で判断しなければいけません。

途中でまぁいっかと投げ出すことなく、強い責任感で業務を行うことが必要です。

・正確に作業ができる

先ほども申しましたが、薬剤師の仕事は患者さんの健康にかかわるため、ミスは許されません。

正しい薬を取りそろえたり、粉薬を正確な量測りとったり。

忙しい業務の中でこのように正確な作業が必要になります。

・勉強が苦にならない

医療技術や薬の知識は日々進歩するため、継続的な勉強が欠かせません。

毎年多くの薬が発売されます。その薬の情報を学ぶのも薬剤師の大事な仕事です。

新しい情報にワクワクする方は向いているかもしれないですね。

色々な職業があり、どの仕事も大変なことはあるでしょう。

薬剤師も良い面も難しい面もあります。

しかし患者さんのためになる、とてもやりがいのある素晴らしい職業といえるでしょう。

中学生や高校生などで進路に悩んでいる人は、薬剤師という仕事も検討してはいかがでしょうか?

まどかママのプロフィール
この記事を書いた人

私は岡山市に住んでいる30代二児のママです。
職業は薬剤師で調剤薬局に勤めています。
知的障害を伴う自閉症スペクトラムの4歳長男、ジャイアン気質な3歳長女を育てています。
自閉症スペクトラムと診断された息子の特性や日々あったこと、困りごとなどを発信していきたいと考えています。
また、ブログを通して自分を励ますだけでなく、いつも頑張っている世の中のパパ・ママにエールを送りたいと思い、このブログを立ち上げました。

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